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食べたそうにしている時が、食べ始める時期

食べたそうにしている時が、食べ始める時期

 以前、4~5歳まで、母乳で十分だという方がおられると聞きました。この考え方は子どもの栄養や発育・発達に関しての知識が無いとしか言えませんし、害をなす考えだと思います。
それへの反論はブログに書きました。

 4~5才とまでは言わないが、1歳まではご飯をあげないということが、ネットに載っているみたいです。以前きらきらぼしに参加された方が、1歳まで母乳でという方でした。
 また、1歳まで蛋白質をあげないほうがいいという情報をスマホで見せてくれた方もいました。野菜や穀物などにも蛋白質が入っているから、不要だということでした。アトピーが無い赤ちゃん、8kgの体重だと、すくすく大きくなるには、体重あたり3g計24gのたんぱく質が必要です。母乳は蛋白質1%なので、1000cc飲んでいると10g。足りません。だから母乳しか飲んでない子の中には、筋肉がふにゃふにゃの赤ちゃんがいます。運動発達が遅れる子もいます。
 
 たんぱく質含有量が以下のところに載っています。野菜はかなり少ないです。
https://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/protein.html

 昭和60年の母親たちのアンケート調査では、約半分が4か月で離乳食を始め、5か月以下での開始は4分の3になります。離乳の完了も1歳。が、平成27年には、6ヶ月が半分、4か月で始めた母親はほぼいません。その結果、離乳の完了も遅くなりました。30年で、日本人の赤ちゃんの発達が遅くなったのでしょうか?そんなことはありません。1歳には歩けて、単語も出て、こちらの言うこともある程度理解可能という状態になります。
http://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/pdf/zyunyuu_all.pdf (昭和60年から平成17年比較)
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf (平成27年の調査)
これはあくまでもアンケート調査なので、根拠はありません、4か月で離乳食を始めてはいけないという根拠は無いのです。それを如何にもあるように、保健所等公的機関が言うのですから、母親たちもそう思ってしまいます。その母親たちは、6ヶ月よりも早くご飯をもらっていたはずなんですが。

 アトピー性皮膚炎講演会では、重症アトピーの赤ちゃんにとって、3~4か月までは、母乳でも体重は増えますが、そこから、しっかりご飯を食べることができる月齢(個人差はありますが、6~7か月頃)になるまでが、クリティカルな時期だという説明をしています。
 この時までにミルクへ変更し、離乳食を開始すれば、乗り越えることができます。が、母乳をあげたいという気持ちが強いと、夜も昼も母乳をあげてしまうということになり、結局疲れて母乳が出なくなり、母親たちが気付かないままに、体重が増えず、体重が減る事態になってしまいます。これで、近隣の小児科を受診すると、特に関東では「虐待」という判断で児童相談所に通報され、ステロイドを使わない治療は出来なくなってしまいます。こういう赤ちゃんが、日本全国にいます。しかも、今はプロアクティブ治療で、なかなか止めないし、しかもランクの高いステロイドが使われる結果となります。ステロイド依存からの脱却が困難になるのではないかと心配しています。

 さらに最近は、食物アレルギーを予防するには、ステロイドを塗るだけではだめだということが、ステロイドを塗る先生からも言われ始めています。ステロイド塗ってもたまごアレルギーは38%もあったということが東京成育医療センターの調査(https://www.ncchd.go.jp/press/2016/egg.html)から判明しているので、方針転換している最中ですね。何が必要かというと、「食べる」ことです。ステロイド派の先生の中には、検査をせずに食べさせることが良いとか、たまごも5か月ぐらいから少量食べさせた方が良いとか言われる方もいます。

 今までアトピーの赤ちゃんが受診したらステロイドを塗り検査して除去を指示していた先生方が、謝りもしないで方針転換しているのです。まず、反省してほしいと思います。そういう先生方のせいで、食物アレルギーが増えたのですから。

 結論から言うと、早く食べさせることが、アトピーの赤ちゃんの食物アレルギーを防ぎ、一番大変な時期・クリティカルな時期を乗り越えることができるという結果になります。

 決して、ネット上の話を信じないことが必要ですし、鵜呑みにするのではなく、自分で調べることが大事だということです。野菜に入っている蛋白質の%とか。あなた方のご両親=赤ちゃんの祖父母に聞いてみることも大事です。何故、今はご飯をあげるのがこんなに大変になっているのだろうかと言われたおばあちゃまがいました。

重症のあとぴっこは(重症でなくても、母乳だけならアトピー悪化の可能性はあります)
① ミルクにして、10%濃い濃度で飲ますこと
② 4か月から離乳食を始めること
そうすると、体重も順調に増えて、発達・発育も問題なく、すくすく大きくなり、アトピーも1~2歳には良くなります。
 
入院するのは母乳のあとぴっこです。


2019年10月14日 広島きらきらぼし

広島きらきらぼし―2019年10月14日

台風が心配された日程でしたが、無事開催できました。

 3連休にもかかわらず、20組の方が参加されました。
ありがとうございました。
重症の方はおられなかったので、良かったです。

 さて、最初、「ステロイドを使わず治す」ためのポイントをお話ししました。
まず、①夜ほっとく、②自由に掻かせる、③アトピーを気にせず目を見て相手をする、の3点を、参加者の皆さんに、できているか聞いてみました。

①の「夜ほっとく」については、別室寝はゼロでした。そばで寝てもほっとくことができている方も、ほぼいなかったです。
 これが出来れば、親子ともども楽になるのにねー。寝かしつけもしなくていい。「夜は寝る時間なんだ」というしつけをすることなんです。
 夜起こされると、疲れがとれません、皮膚も連続で寝ることが皮膚の回復には不可欠です。
絵本を読んで、お休みと言って部屋を出る。簡単。
 これが出来ると、母親の自由時間ができます。今、恐らく夜ほっとくことができてない母親は、自由時間がないと思います。自分のしたいことができる時間って、貴重なんです。

② 「自由に掻かせる」、この正確な意味は、掻いている姿を見ない、優しく掻きなさい等言わない、掻いてあげない等含みます。
 これもできていない方が多かったです。
 どれだけ痒くて、どれだけ掻かないといけないかは、痒いと思っている本人しかわかりません。蚊に噛まれて、他の人に掻いてもらったりはしません。みな、自分で気持ち良く掻いています。

③ 「アトピーを見ずに目を見る」、小さな赤ちゃんでも、親がどこを見ているか、ちゃーんと分かっています。
 どうでしょうか?あなたが、あなたの親にじっと見られていると仮定してください。うれしいですか?

20組の方に、「①②③が出来なければ、治りにくい」と伝えました

 何故、このことが伝わってないんだろうか?「赤ちゃんの本」を読んでおられる方も多かったのに。歯がゆい思いです。できないと、子育てがつらい、アトピーがあると更につらくなります。親子ともども疲れてしまいます。子育てがつらいと言う間は良くなりません。
 親が楽になる=子どものアトピーは子どもに任せると楽になります。ねん出できた自分の時間に、好きなことができます

 そのあと、渡辺栄養士が紙芝居で、食べることが大事だということを、蛋白質を2割増しで食べてもらうことが大事だと話してくれました。

 質疑応答では、やはり経皮感作が、問題になりました。今、ステロイド治療派の先生方の中では「経皮感作を防ぐため」ということが、ステロイドを塗る根拠になっています。

 リーダーシップをとる高名な先生方もそう思っているかというと、風向きが変わってきています。先日の外来小児科学会年次集会では、相模原病院海老沢先生は「ステロイドを塗るだけでは、食物アレルギーは予防できない」と言われてました。(塗るのは前提になっているんですが)
 何が大切かというと「食べる」ことです。東京成育医療センターのたまごアレルギーの調査でも、「ステロイドを塗っても、除去すると38%もたまごアレルギーがあった」という事実があります。「塗って食べたほうは8%」ですから、ステロイドでは、予防できてないことが一目瞭然です。除去を勧めてきたステロイド派の先生方にとっては皮肉な結果だったわけです。「ステロイドを塗って食物アレルギーが予防できるというエビデンス」は無いはずです。
 エビデンスが無いのに、いかにも有るように、講演会等で話していることは犯罪的だと考えます。

 短時間ですが、個別相談もさせていただきました。やはり、アトピーにとらわれているご家族が多かったです。夜はほっとくことを皆さんにお願いしました。お連れ合いと意見の相違がある方もおられました。

ここへの参加がきっかけで、できればいいなー。

母乳の赤ちゃんは要注意!

母乳のあとぴっこは要注意!

以前も書きましたが、なかなかご家族に届きません。

母乳のアトピーの赤ちゃんにとっては、4か月以降が非常にしんどい状態になります。特に、重症児は、母乳にこだわると、生き死にの状態になることもありえます。
体重が小さいとか、アレルギー検査してもらおうとか、と言う理由で、近所の普通の病院を受診してしまうと、
検査の結果、体重が横ばい・減っている、低アルブミン(口からタンパク質が摂れてない)電解質バランスが崩れる(脱水のため)等になっています。
 「医療ネグレクト」と診断されてしまい、特に関東では、児童相談所に、即通報されてしまう結果になります。
児童相談所は、病院医師の言葉を信じ、場合によっては、強制的に両親から子どもを取り上げることも、今まで何人か聞いたことがあります。

佐藤小児科や、阪南中央病院皮膚科では、上記のような状態になったアトピー児についても、できるだけステロイドを塗らずに治療することを目指しています。が、中には、命の危機と言う状態になったアトピー児もいて、その場合はステロイドを使った子もいました。しかし、プロアクティブ治療はしません。1か月で終了した子もいます。やめることを前提にして治療します。数えるほどの数です、そういう子どもは。

最近は、低アルブミンでも、症状が無ければ、ミルクへ変更・離乳食を食べさせて経過をみることも多くなっています。

使いたくないステロイド。
しかし、自宅での自己治療には、落とし穴があります。

落とし穴に落ちないアトピー治療をする

 重症児は、ミルクにし、10%濃い濃度で飲ませる。
 離乳食は4か月から開始する
 体重が成長曲線内に入っているか、体重を測る
 
受診する病院を選ぶ必要がある
 
 あなたの周りの病院は、基本ステロイド治療の病院。
 良く調べてから受診する必要がある。

こだわりがあっても、こだわりを捨てることが必要な場合もある。

母乳の赤ちゃんで重症児は、注意が必要です。
周りにこういう方がおられたら、声をかけてあげて欲しいです。
こういう病院があるよと。

広島きらきらぼし 2019年10月14日(月・祝)

広島きらきらぼし 2019年10月14日(月・祝

アトピー、子供の湿疹で悩まれているお父さんお母さんのためのお話会です。

アトピーに関する情報が錯乱している中で、大阪からお二人の先生をお招きして、子供のアトピー、湿疹に対してどう向き合っていけばよいのか?食事は何に気をつけたらよいのか?などの様々な疑問を解消しつつ、学んでいただける場となっております。

大阪在住の先生方の、専門的なお話を聞くことのできるめったとない貴重な会です!ぜひご参加をお待ちしております。

■ 時間 : 2019年10月14日(月・祝) 13:30~16:30(13:00受付開始)

■ 場所 : 安佐南区民文化センター

■ 住所 : 広島市安佐南区中筋1丁目22-17

■ 参加費 : 500円 当日会場受付にてお支払い願います。

■ 定員 : 60名

■ 駐車場 : 無料駐車場あり
※他イベントが重なると駐車場が大変混みあいます。
空きがないようであれば、近隣のコインパーキングにお願いいたします。

■ 申込方法 :
・メール reiwa.atopikko_hiro@icloud.com
 アトピーっ子育児の会 代表:安部あゆみ
 題名「きらきらぼし広島申込」と入力
 ① 氏名
 ② ふりがな
 ③ 参加人数
 ④ 当日連絡可能な電話番号
 以上をご記入の上、送信お願い致します。

できるだけメールでお申し込みください。

14日ですので、まだ間に合いますよ!

ぜひご参加ください。

母乳と離乳食について

最近、離乳食の件で質問がありました。

 中には「離乳食は最低でも4~5歳までは与えるべきではない」と言われる方もいます。チンパンジー、ボノボ、ゴリラなども4~5歳まで母乳を与えているそうです。4~5歳まで、母乳しか与えないというのは論外ですが、こういう考え方の方がいることは確かです。
WHOも2歳までは母乳育児をするようにと勧告していますし。

 https://boshieiyou.org/new_gudeline

を見るとS33年から、国の指針があるみたいです。

 S60年から厚労省が、離乳食ガイドのために、母親にアンケートをとっています。

https://ikuji-log.net/entry/sign-to-start-the-baby-food

 S60年には、母親の約5割が、4か月までに(4か月を含む)離乳を開始しています。
H27年には、6ヶ月が半分、4か月はほぼいません。離乳の終わりも伸びています。
以前は断乳も1歳でした。

https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20180120_02.pdf

これは母乳育児を推進する結果として遅くなったということです。

 S60年の母親たちは、恐らく、赤ちゃんが欲しそうにしているのを見て、あげたんだろうなと思います。
S60年の赤ちゃんたちが、離乳食を早く始めたので、なにか大きな問題が起こったのでしょうか?

 お母さん方に聞くと、4か月5か月になると、親が食べている姿をじっと見て、もぐもぐするようです。
当院では、その状態になれば、アトピーがあっても無くても、離乳食を始めなさいと指導しています。
以前、欲しそうにしてたのであげたら食べたんですが、大丈夫でしょうかと言う質問をされた3か月の赤ちゃんの母親がいました。何の不具合もありませんでした。

母乳は生後4か月までは、人間の子どもの栄養にとっては理想的な栄養だと思いますが、4か月過ぎると、不十分になります。
一つは蛋白質が少ない
二つ目は鉄が少ない
三つ目は、ビタミンDが少ない


 給食しか満足なご飯を食べていなくて、家では母乳オンリーの子どもがいましたが、筋緊張が低下し、運動発達が遅れていました。歩くのもよたよたという感じです。蛋白質が不足すると、中にはこういう子どもも出てきます。

 鉄が少ないので、鉄欠乏性貧血になる子は結構います。ヘモグロビンが8gとか(正常は12gぐらい)中には、鉄服用をされずに、赤血球が、610万(正常は450万ぐらい)に増えた子もいました。小さな赤血球がたくさんにになってしまったんです。貧血は脳の発達を阻害するとも言われています。

 ビタミンDが少ないので、クル病になる子どもも増えています。下肢が湾曲するんですね。当院でも経験があります。

母乳育児の弊害については、上記の事が言われています。

 更に、1歳過ぎて、母乳を飲んでいると、夜飲みます。
虫歯になり、歯茎が腫れた子どももいました。ばい菌が入って。夜中、歯磨きしませんからね。

夜飲むと、朝ご飯食べません。昼飲ますと、昼・夜ごはんも食べません。栄養が偏ります。

親も子も夜寝ることができないので、睡眠不足になってしまいます。

そういう母親に、母乳を止めるように勧めています。止めると、夜は寝る、ごはんを食べる、母親は笑顔になります。楽になるからです。子育てって、母親が犠牲を払うべきというのは、ごめんです。子育てが楽しくなくなります。1時間に1回起こされた母親もいました。
2歳まで、4~5歳まで、母乳をあげるべきだという方に、子どもが母乳を欲しがって泣く度に、自分も起きて見たらという気持ちになります。WHOが何故2歳まで母乳育児を進めているのか知りません。ただ、全世界的にみると、地域によっては、母乳しか栄養源が無いところも沢山あります。勿論そういうところでは、母乳の質も悪いです。

 また、2歳まであげていると、いつまでも赤ちゃん扱いしてしまいます。4才なんて言語道断です。よだれを垂らしてみているのに、くれないとなると、あきらめてしまいます。食べさせるのが大変になる子もいます。

 1歳で病院に入院した子は、母乳で体重が増えませんでした。1歳だけど、ドロドロ状態にものしか食べず、粒があれば、ペッと吐きだしていました。この子が普通の食事を食べることができるようになるのに、2か月かかりました。

母乳は水分なので嚥下機能、食べるのは咀嚼機能です。母乳のみなら、いつまでたっても咀嚼機能は発達しません。

 0歳の時に、美味しい食事を親と一緒に食べることが、いろんな食材を食べることが非常に重要です。
大きくなって食べさせようとすると、初めてのものは違和感があります。食べず嫌いに発展することもあります。

 更に、最近は早く食べたほうが、食物アレルギーが少ないという結果が報告されています。
ピーナツと卵については、早く食べさせれば、アレルギーが少ないという結果です。

 特に重症のアトピー児は、生後3か月から離乳食が食べれるようになるまでが、クリティカルな時期です。母乳では乗り切れない方ばかりです。母乳にこだわると、低タンパク・電解質バランスが狂ってしまう赤ちゃんが出てきます。ステロイドを使わないアトピー治療をするのなら、こだわりを捨てることが大切です。

 ステロイドを使いたくないと思っても、入院施設には限りがあり、そういう病院に入院しても、使わない治療では命を救えない方もいました。その場合は、だらだら続けるプロアクティブ治療はしません。状態が落ち着いたら、減量中止します。

 赤ちゃんは未熟だから、早く食べさせてはいけないという考え方には、根拠はありません。未熟なりに、その月齢の機能は持っています。今まで、アトピーの重症児には、母乳を止めてミルクにしてもらったことも多々ありますが、何の問題も起こっていません。
離乳食も4か月から始めてもらっていますが、何の問題も無く、食べることができて、体重がきちんと増えた結果、アトピーも良くなってしまいます。
 アトピーの原因はわかっていないのに、不安をあおり、4~5歳まで母乳がいいんだという考えを流布するのは、非常に問題があります。
 アトピーの赤ちゃんたちが、その結果、体重が増えず、減ってしまった結果、ステロイド治療する病院に入院すると、児童相談所に通報され、結局、したくないステロイド治療になってしまうのです。
 
 大人がこだわるのは自由ですが、子どもを巻き込むのは考え物だと思います。

プロフィール

佐藤美津子

Author:佐藤美津子
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赤ちゃんや子どものアトピー・乳児湿疹にステロイドを使わない治療をしています。連れ合いと共に広めていきたいと思います。
出身は和歌山、梅で知られているみなべ町。大学入学後、大阪に移り住みもうすっかり大阪人。

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