赤ちゃんの離乳食の味付けと腎機能

赤ちゃんの離乳食の味付けについて

京都講演会で大人と同じ味付けの離乳食をあげてくださいとお願いしました。赤ちゃんの離乳食に味をつけて良いかということが「宿題」になっていました。

厚労省の2007年離乳食の支援ガイドでは
「離乳の開始頃では調味料は必要ない。離乳の進行に応じて食塩、砂糖など調味料を使用する場合は、それぞれの食品の持つ味を生かしながら、薄味でおいしく調理する。油脂類も少量の使用とする。」と書かれています。決して味をつけてはいけないとは書かれていません。「離乳の開始頃」を除いて。何故離乳の開始頃は調味料は必要ないと言えるのかは書かれていません。ガイドラインでは「だしのみ」と書かれていると書きましたが、それは「誤り」でした。(すみません。確認もせずに。)しかし、保健所や、離乳食の本には調味料は使わないでとの指導がなされています。

味をつけないとおいしくないので赤ちゃんは食べてくれません。3~4カ月から急速にビランが進行する重症の赤ちゃんにとっては母乳だけでは蛋白質が不足してしまうことが多く見受けられます。また、皮膚を治すには通常の哺乳量よりももっと量が必要になります。ミルクを飲んでくれればいいのですがなかなか飲んでくれません。
離乳食を早期に始めることでカロリーを補い、電解質のバランスが崩れたり、低蛋白で入院することになってしまう事態を回避できればと思います。
そうすると大人でも食べる気がしない「だしのみ」の味付けでは治療にはなりません。

そこで、腎機能の面から調べてみました。
腎臓にある糸球体が濾過できる血液量[GFR] が腎機能です。GFRは、成人男性では平均132ml/分/1.73㎡(90~174)成人女性では119(84~156)。新生児では38(26~60)3か月では58(30~86)6か月では77(41~157)1歳では103(79~157)となっています。簡単に言うと3か月の赤ちゃんなら45%6か月なら60%1歳なら80%あります。大人の必要カロリーは2000から2600kCal。6か月の子ども(8kgとすると)800kCalとなります。そうすると大人と同じものでも腎機能の点では全然大丈夫ということです。

ご両親と同じ味付けのものでおいしい離乳食をあげましょう。

プロフィール

佐藤美津子

Author:佐藤美津子
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赤ちゃんや子どものアトピー・乳児湿疹にステロイドを使わない治療をしています。連れ合いと共に広めていきたいと思います。
出身は和歌山、梅で知られているみなべ町。大学入学後、大阪に移り住みもうすっかり大阪人。

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