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選択的注目

選択的注目

昨年、早起きして、日本小児科医会の「子どもの心」研修会(導入編)に参加してきた。

そこでの白梅学園大学こども学部の福丸 由佳先生の「子どもと大人の絆を深めるプログラムCARE(Child-Adult Relationship Enhancement)を用いた関係づくり」を聴かせていただいた。

そこで「選択的注目」

昨日のブログで、パニック状態になって泣き続ける、暴れる子どものことを書きましたが、その場合にどうすればいいかという話です。

選択的注目=戦略的に注目を与えない
  ということ

この理論的根拠は
◎子どもの不適切な行動の多くは、大人の注目をひきたいから、反応をしてもらいたいから
◎なぜなら、子どもは注目されることが大好きで、それがネガティブなものでも嬉しい・・・(注目されないよりはまし)
◎一方、大人は子どもが不適切な行動をしている時こそ、注目を与えやすい。
→子どもにとっては(それがネガティブなものでも)ご褒美になり、子どもの不適切な行動を助長させてしまう

ならば・・・
⇒注目をもっと効果的に使ってみよう
だそうです。

不適切な行動を、危険で暴力的な行動かで分類し、そうでなければ、その行動には一貫して注目しない
変化が見えたら…選択的注目
危険で暴力的な行動なら、注目して行動をストップ、ストップ&指示

以前、母親に構ってもらっていた4歳の脱ステ児
アトピーサービスをやめたら、夜中に「痒い!」と絶叫。効果ないとわかると、「痛い!」と絶叫。それも効果ないとわかると、「おしっこをもらす」という行動に。これってアトピーとは全く関係ないけれど、親の注目をひく非常に有効な手段になる。
勿論、ほっといてもらいました。濡れたパンツは自分で着替えて、洗濯機に入れてもらい、新しいパンツは前もって用意しておいてもらったら、だんだんもらさなくなりました。
パニックになり泣きわめき、暴れる子どもに対しても、危険でなければ、注目を与えないということが大事だということになります。

子どもとの絆を深め、ポジティブな関係を築くためにどうするかという
日常的なCAREについては「CARE-JAPAN」を見ていただいても参考になると思います。福丸先生が代表されています。
注目をしないと言うだけではいけないということです。

楽になろうよ!

楽になろうよ!
楽になっていいんだよ!


2月24日のさかいきらきらぼし

午前の開催でしたが、6組の方が参加されました。0歳から3歳ぐらいまで。

お世話係さんも5人も来てくれました。

参加者さんの共通するところは

① 夜相手をして、親子ともども眠れてない
② 母乳中心の食事で、ご飯を食べてない
   中には、1日17回も飲ませている方も
③ 搔く手を止めている方も
   目を搔くとダメと言っている方も
④ 子どもの癇癪に振り回されている方も
⑤ 通っていた保育園を、止めてしまった方も
   保育所がストレスかなと思ったそうだ

治すためには、ステロイドを使わないだけでは治らない
上のことができないと、治らない

すこーし、子どもと距離をとろう!

子どものアトピーは、子どもに任せよう!

夜は別室、あるいは完ぺき寝たふりを
夜は寝る時間だよということを教えよう
掻くのは、どこを掻こうが気にしない。気にすればするだけ、そこを搔く
母乳は、もうやめて、同時に一人で寝かせること。だって、もう1歳だもの。
17回も飲まさず、3時間はあけて、離乳食を1日1回から、3回にする。だって、もう6か月だもの。
癇癪はね、「泣いていたらわからないから、泣き止んでなぜ泣くのか教えて」と言っても、更に泣き叫ぶ場合は、泣き止むまで相手をしない。根競べなんだよ。
いい保育所だったのに、やめて残念。
もうほんとに超重症のあとぴっこを、保育園に入所させたお世話係さんが、ちょうど参加されていて、その方に話していただいた。
子どもがいない時に、昼寝はできるし、自分の好きなことができた。お互いのストレスが減り、アトピー、2か月でつるつるになって、びっくり。

みんなの話聞いていると、楽になる方法があるのにと思う。

楽になっていいんだよ!

親が楽になったら、子どもも楽になる。

構いすぎない&食べることーとっても大事!-さかい&岡山きらきらぼし2015年5月6月

さかい&岡山きらきらぼし(2015年5・6月)

構いすぎない&食べること―とっても大事!

 2015年5月24日さかいきらきらぼし。直前に予約の電話を下さった数人の方はお断りするぐらい、たくさんの方でした。

 東京から急きょ参加してくださったmixi名、メイさん。ご自分の体験を話してくださいました。
 
 娘二人がアトピーで、妹は超重症でした。が、断乳しミルクに変更、しっかり食べさせ、6か月には子ども茶碗3杯を1日3回も食べていた子です。たまごも6か月で食べていました。体重も順調に増え、アトピーも徐々に良くなりました。姉も乳児期にはアトピーが軽くあったそうですが、妹が落ち着き始めたころから、アトピーが出だし、一時は掻き毟ってずるずるという状態になりました。

 ある時、起業のためにインドに10日余り行かなければならないことになりました。姉のことが心配で、後ろ髪をひかれる気持ちででかけましたが、帰国すると「良くなっていた!」んです。気になって気になって、毎日湿疹を見ていたそうです。これがストレスになっていたんですね。ちなみに留守の間面倒見てくださったおばあちゃまは、とってもおおらかなおばあちゃまです。

 構いすぎ、心配し過ぎは良くないということです。

 もうお一人、保育所に入れられたというお母様がおられました。当初、保育所に入れることに対する罪悪感があって、ご自分のことを「ダメな母親」と感じていたそうです。でも、市の方たちとの話を重ね、預けてもいいんだと気づかれ、「母親が楽にならないと子どもも楽にならない」と話してくださいました。また、保育所の対応についても話し合いをし、自分たちの考えをさらに理解していただけたそうです。

 ハイハイレースに出場したTちゃんのお母様からは「治るんだから、悩まずにあとぴっこ子育てしています。みんなも一緒に」と力強いエールを頂きました。この方は、6か月でカレーライスを食べさせた方です。美味しかったんでしょうね、パクパク食べたそうです。

次いで、岡山きらきらぼしです
あれよあれよという間に、きらきらぼし開催になりました。参加者は17組。

 岡山から10分ぐらいの倉敷駅すぐ。すごく立地の良いところでした。岡山から特急がありますが、各停が先に発車する場合は、各停の方が早く着くそうです。改札で特急料金払う時に、駅員さんが気の毒そうに教えてくれました。

 会場に着くと、懐かしい顔!大阪から岡山に引っ越した方。ツイッターで覚えていますか?というダイレクトメールが直前に入っていました。勿論、忘れることなんてできないです!他にも、喘息を発症した方のために、聴診器持参で行きました。

 佐藤小児科受診された方が、食べさせることでずいぶんよくなったと話され、とっても嬉しかったです。お母様、とっても明るい!アルブミンが2.7gで、近くの先生に脅かされたけれど、ネットでの助言の通りに、ミルクにしてご飯を食べさせたら良くなったと言っていただいた方も。一方、食べないお子様も。アルブミンが0.7gという阪南中央病院始まって以来の超低値のあとぴっこも。勿論ステロイドを使わずに阪南中央病院で診ていただけました。

 前回兵庫きらきらぼしに参加された四国からの方。お連れ合いも脱ステされたとのこと。お子様は乾燥し、改善してきました。

 「家で泣いてるの?」と聞くと、涙があふれてきました。(家で泣いているということ、渡辺栄養士から聞いてたんです)
分かるけれどね、泣きたい気持ち。でも、もう泣くのは止めようよ!あなたも子どももお連れ合いも、誰も悪くない。ステロイド依存に陥る薬を、どんどん使わせる厚労省、メーカー、無批判に推奨する皮膚科学会にその責任はある。

だから、泣いているだけでは解決しない。
負けてはいけないんだ!


 皮膚をつまみちぎるように掻くが、という質問が。

 最初のスライドでの説明でも話をしていましたが、そういう掻き方は、ストレス性の掻き方だと説明を再度させていただきました。
 
 掻いて欲しくない、掻く姿をじっと見てる等していないかがポイントです。自由に掻かすと案外掻かなくなります。大人も掻くので子どもが我慢できないのは当たり前。痒みは本人しかわからないので、掻くのは本人に任せましょう。自由に掻かせると、8か月の赤ちゃんが手の甲で上手に掻けるようになりました。

 掻くことを恐れないことです。

 小学2年生のあとぴっこ。夜2時間ごとに起き、掻いてくれと。

「自分で掻きやー!お母さんに甘えたらあかん」というと、照れくさそう。分かっているんやね。「夜起こしたら、お母さん機嫌悪いやろ?わかった?大人になっても掻いてもらうのかっこわるいやろ?」

 一人一人お話しさせていただこうといつも思うのですが、人数が多いと話をさせていただけなかった方もいるかも・・・。

 次回6月28日京都きらきらぼしは募集を締め切りました。
 7月26日兵庫きらきらぼしは6月16日現在、残9組です。

 自由に掻かせ、気にせずかわいがり、自分たちと同じご飯を食べやすい柔らかさでいっぱいあげてください。
 アトピーに振り回されない子育てができれば、心配しないといけない病気ではありません。大丈夫!


                   幹事さん、いつもありがとうございます!

                  次回さかいきらきらぼしは8月2日です!
                    皆様のご参加お待ちしています
        
                         幹事さん募集中!

2014年3月 さかいきらきらぼしー構いすぎない別室作戦!

 2014年3月 さかいきらきらぼしー構いすぎない別室作戦!

 3月23日、幹事さんを入れて20組を超える方が集合しました。お一人、お断りした方がいらして、申し訳ありませんでした。

 初めてのあとぴっこもいました。その中で2人、気になった赤ちゃんがいました。その方たちには、阪南中央病院皮膚科への受診をお願いしました。栄養状態が悪いのではないかと思ったので、栄養状態を診ていただくためです。

 さて、今回はかなり白熱した話を聞くことが出来ました。

 表題にある「別室作戦」―これはどういうこと???

これは、夜あとぴっこには別室で寝てもらうということです。えー!という声が聞こえそうですね。

実践された方からの報告

 ご飯は問題なく食べることができるようになったが、イライラ状態が続いた。その原因は「寝ていない」ということ。母親がそばに寝るとずっと泣かれる。そこで、生活リズムをつけるために7時半に起こし、別室で寝ることに。すると、親子ともども眠れるようになった。眠れると、お互いの機嫌が良くなり、考え方がプラスに。眠れないとマイナスのことばかり考えてしまっていた。別室で寝ることで親と子の2人にメリットがあった。結局、痒みで泣いていたのではなく、甘えで泣いていた。

この方は、別室で寝かすということを以前から知っていました。

その先駆けの方の話。

 脱ステしてうつらうつらしながら、夜母乳をずっとあげていた。もう自分がおかしくなりそうだった。ミルクに替え、ベビーベッドに寝かせ隣の部屋に寝かせると、最初は1時間半泣いたが、その後寝てしまった。1週間もすると、ベッドに入ると数秒で寝ることができるようになった。夜も1回ミルクをあげると、夜中起きずに寝てくれるように。寝ると、子どもにやさしくできるようになり、また、掻いてる現場を見ていないので気持ちが楽になった。寝かすこと、掻かすこと、食べることが大切。ほっといたら寝る、掻いて気がすんだら寝る。


 ステロイドを止めてアトピーがひどくなると、もう大変です。夜も昼もあとぴっこを抱えて、母親は倒れる寸前。

 実はあとぴっこが寝ないのは、育て方にあります

 結構重症のあとぴっこでも、寝たふり作戦をすると寝てくれるので、痒みで起きているわけではありません。構ってほしいんです。母親もあとぴっこに泣かれると、どうしてもほっとけない。構ってしまうんです

そうすると、あとぴっこ育児がしんどくなってしまいます。子どもに対し、腹が立ちます。かわいいと思えなくなります。こんな気持ちになるのは当たり前です。でも、この腹立たしい、好きじゃないっていう気持ちはあとぴっこに伝わり、さらに母親に構ってもらいたいという気持ちになっていくのです

夜寝ずにあとぴっこの世話をする必要はありません

 寝たふりが出来なければ、この別室で寝るということは、いいやり方だと思います。
夜は寝る時間だよ、と子どもに教え、構わない子育てを今すぐに実践されることが、あとぴっこ育児を楽しめることにつながると思います。

 夜起きるとき、まずはおなかが空いていないかを見極めたなら、寝たふり作戦、別室で寝かすということをお勧めします。


 あとは、やはり、離乳食は遅いほうがという意見をお持ちの方もいました。

 食物アレルギーが起こりにくいという考えです。

 ピーナツアレルギーの調査では、食べさせなかったイギリスの方が食べさせたイスラエルよりも約10倍ピーナツアレルギーが多いという調査があります
 佐藤小児科では、できるだけ食べさせるようにし、またじんましん位ならすぐにごく少量から徐々に増やすというやり方で食べさせるようにしています。
 受診している患者さんの中には、たまご、牛乳、小麦はもちろん、魚もほとんど除去している方もいます。小さい時に食べさせておれば、今は何も除去せずにすんでいたのではないかとため息をつかれていました。
皮膚を治し、成長する、発達を促すためには、母乳だけでは栄養不足です。食べると皮膚が乾き良くなっていきます。

 また、6か月の赤ちゃんが、わいわいトークでおにぎりを食べたのにびっくりしたと言われた方も。それまではドロドロや柔らかいものを与えていたのです。が、子どもは固いものが欲しかったんです。目から鱗。


             次回は八尾のお祭りのため、6月15日です。

 八尾のお祭りでは、atopicが行っている日本皮膚科学会作成「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」の内容改訂要求署名活動とアトピー相談をすることにしています。手助けしていただける方がおられましたら、佐藤小児科(072-281-0215)まで連絡をお願いします。

                 幹事さん、いつもありがとうございます。

                      幹事さん、募集中!
プロフィール

佐藤美津子

Author:佐藤美津子
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赤ちゃんや子どものアトピー・乳児湿疹にステロイドを使わない治療をしています。連れ合いと共に広めていきたいと思います。
出身は和歌山、梅で知られているみなべ町。大学入学後、大阪に移り住みもうすっかり大阪人。

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